作品詳細
閑静な住宅街に建つ、専用住宅です。
長年住み慣れた家を取り壊し、2世帯住居を想定した内容で新たに計画されました。
恵まれた敷地面積を最大限活かし、可能な限り庭スペースを残しました。
通常より大きな南面の開口部を設けることで室内に十分な採光を取り入れ、ウッドデッキ、庭へと連続的な空間のつながりを意識し計画されました。
内部は無垢の床材や銘木合板、珪藻土など可能な限り自然素材を使用し、温かみのある空間を作り上げています。
外壁は通気工法を採用し、サッシもペアガラスを標準仕様とし、断熱材と合わせ、高い断熱性能を確保しています。
場所 :東京都杉並区
構造 :木造
規模 :173.88㎡
用途 :専用住宅
竣工 :2009年
竣工写真:撮影/松田哲也
岩瀬 行泰
岩瀬アトリエ建築設計事務所
埼玉県
HP:https://iwase-atelier.com/
本来、「建築」とは与えられた環境や敷地形状、クライアントの感性、ライフスタイルなどあらゆる要素の中から生まれてくるものであり、それゆえひとつとして同じスタイルの作品が存在するはずがないと考えます。「住宅」を例にした場合、そこに作り上げられる空間には快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中に取り入れ自然環境との共生をどう考えていくかをテーマに創りあげていきます。また、「アパートメント」や「オフィスビルディング」などの収益性を求められる場合には、優れたデザイン性により建物自体の資産価値を高め、高い収益性を長期にわたり安定して供給することを目的とし、作品を作り上げていきます。
「建築」にはそこに住まい生活する人の人生観を変えてしまうほどのエネルギーを持ちえると考えます。単なるモノづくりではなく、人と環境が調和し、時に風化しない普遍性を持ち、都市景観の創造に先導的な役割を果たす作品を一つ一つ丁寧に創りあげていく、「アトリエ」としての仕事にこだわり続けていきます。
私達は、皆様から設計料を頂いて設計活動を行います。「岩瀬アトリエ」では限られた予算の中で、より機能的で、かつ経済的な設計を行い、デザイン性のみならず使い勝手や品質等にこだわり、時間をかけた質の高い建築を目指しております。