作品詳細
閑静な住宅地に建つ事務所併用住宅です。
南北の道路に挟まれたほぼ整形の土地に1~2階が事務所、3階が住居として計画されました。
事務所が入るという事で、外観が住宅の佇まいとなってはおかしいため、金属板を外装材の一部に使用することで、オフィスらしさを表現しました。
構造は、オーナーからの要望により鉄骨造となっています。この規模の場合、木造での建設も可能ですが、耐震性を重視し重量鉄骨で建てられました。
2階のメインオフィスは内装をホワイトで統一させ、書類を収納する造作家具の扉は鏡面塗装とすることで、清潔感のある空間としています。
3階住居は一転して温もりの感じられる空間となっています。LDKとMBRは3枚引き戸で仕切られており、普段は引き戸を収納することで大きなワンルームとして生活することを想定しています。
浴室は大きな窓をコーナーに設置することで、光溢れる開放的な空間となっており、浴槽からの眺めもよく、快適なバスタイムを楽しむことができます。
場所 :埼玉県新座市
構造 :重量鉄骨造
規模 :246.68㎡
用途 :事務所併用住宅
竣工 :2013年
竣工写真:撮影/北嶋俊治
岩瀬 行泰
岩瀬アトリエ建築設計事務所
埼玉県
HP:https://iwase-atelier.com/
本来、「建築」とは与えられた環境や敷地形状、クライアントの感性、ライフスタイルなどあらゆる要素の中から生まれてくるものであり、それゆえひとつとして同じスタイルの作品が存在するはずがないと考えます。「住宅」を例にした場合、そこに作り上げられる空間には快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中に取り入れ自然環境との共生をどう考えていくかをテーマに創りあげていきます。また、「アパートメント」や「オフィスビルディング」などの収益性を求められる場合には、優れたデザイン性により建物自体の資産価値を高め、高い収益性を長期にわたり安定して供給することを目的とし、作品を作り上げていきます。
「建築」にはそこに住まい生活する人の人生観を変えてしまうほどのエネルギーを持ちえると考えます。単なるモノづくりではなく、人と環境が調和し、時に風化しない普遍性を持ち、都市景観の創造に先導的な役割を果たす作品を一つ一つ丁寧に創りあげていく、「アトリエ」としての仕事にこだわり続けていきます。
私達は、皆様から設計料を頂いて設計活動を行います。「岩瀬アトリエ」では限られた予算の中で、より機能的で、かつ経済的な設計を行い、デザイン性のみならず使い勝手や品質等にこだわり、時間をかけた質の高い建築を目指しております。