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作品No

家族構成

広さ

建築家

都道府県

HouseM 東京都

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作品詳細

『共用する二世帯住宅』​
東京、台東区の住宅街で、住まい手の変更に伴い、築19年の戸建て住宅を改修した。元々が一世帯向けに設計されている住宅に二世帯が同居するようになるため、共用するものとしないもの、二世帯それぞれの空間の使い方を議論しながら設計を進めた。夫婦に子供3人の世帯と単身の祖母が同居する家族構成で、まずは1階で祖母の生活が完結できるようにキッチンを増設し、2~3階は5人家族のスペースとして計画した。5人家族世帯は数多くの友人が集まる家にしたいとのことから、2階は一室大空間の広いLDKとし、3階に寝室を集約した。また、1階の浴室は家族全員で共有する。
生活フロアが違っても、二世帯家族間の一体感を感じられる住宅を目指し、1階のダイニングキッチンと2階のLDKは、廊下との間をガラス引戸で区切ることで視覚的につなぎ、廊下と階段を介して繋がるパブリックエリアと捉えて設計した。即ち寝室以外の場所は両家族のパブリックエリアであり、庭で遊ぶ子供を見ながら1階ダイニングで祖母と友人が談笑したり、2階に夫婦友人が集まっている間、子供は1階で遊んだりと、二世帯間の境界を曖昧にしようと試みた。分節されながらもオープンでつながる空間には使い方の冗長性があり、住まい手のライフステージの変化を柔軟に受け入れる器になれるのではないかと考えている。
また、2階のキッチンは空間の中心になることから、LDと一体感のあるデザインとして、オーダーで製作した。改修前のキッチンは部屋のほぼ中央にあり、大きい空間を分節していたため、これを撤去し、新たに広々としたオープンキッチンを計画した。更に、窓の中心線に合わせて床と天井とアイランドキッチンのデザインを決め、視線が真っすぐ抜けて開放感のある空間を実現した。

所在地 : 東京都台東区
用途  : 戸建住宅(リノベーション)​
竣工  : 2021年12月
構造  : 木造
階数  : 地上3階
​撮影  :  Forward Stroke Inc.

鈴木将記

鈴木将記建築設計事務所
HP:https://www.suzukiarc.com/

東京都港区を拠点とした若手建築家による建築設計事務所です。建築家ならではのアイデアでクライアントの期待を上回る提案をいたします。住宅、店舗、オフィス、クリニック、ホテルなど、様々な用途の建築の新築やリノベーション、インテリアデザインに対応可能です。

<設計理念>
『建築設計を通して人と環境に優しい未来を創造する』
建築の規模や用途に関わらず、普遍的な心地よさと環境への配慮を追求し、自然と人が集まる場所を目指した設計を行います。

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