作品詳細
夫婦2人子供1人が住む住宅です。交通量の多い道路に面した敷地で、周囲にはお店などもあります。
そのような状況から、周囲の喧騒を感じさせず、明るく開放的な雰囲気で過ごしたい、という希望でした。
街中では広さのある敷地で、依頼があったときはどのような家に住みたいか、といったこところはふんわりとした状況でした。そのような状況でしたので、まずは、いくつかのプランをつくってみて話をしながらイメージを共有していきました。進むにつれ当初は余裕のある敷地と思われていたことも、提案を見てもらった感想を聞いたり、新たな希望を整理していくと、当初想定しなかったイメージも出てきたりして、敷地いっぱいに建物が広がっていきました。重要視したのは、建物の外観は街並みに対して、存在感を出してほしいというリクエストでした。
いくつかのボリュームとマテリアルを分割して見せることで、道路側への圧迫感を軽減し、生活感を感じさせないようにしながらも、住宅であることを感じさせる外観としています。建物2階の中央部にテラスを設けることで、周囲の目線を塞ぎつつ、開放的な雰囲気とし、1階は鉄筋コンクリート(RC造)2階はタイルとしています。1階はガレージとエントランスホール、個室、トレーニングルーム、シューズクローゼット2階はLDKとワークスペース、和室、寝室、クローゼット、洗面、浴室、洗濯室、納戸という構成となっています。入り口の広いエントランスからは、お気に入りの車が見えます。LDKとデッキのテラスは大開口で繋がり、広がり感を感じさせます。テラスには屋根のある部分もあります。家に帰ってきて、家族とゆったりとくつろいだり、友人が集まってテラスで一緒に食事をしたり、お子さんの友達が頻繁に家に遊びに来たりと、皆がリラックスして楽しめる場になることを願っています。
用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子供2人
場所:大阪府
敷地面積:267.15m²(80.81坪)
建築面積:168.31m²(50.91坪)
延床面積:306.01m²(92.57坪)
構造:混構造(木造+RC造)
階数:地上2階
竣工年:2023年
ロケーション:住宅地
藤原 慎太郎 / 室 喜夫
藤原・室建築設計事務所
大阪府
https://aplan.jp/
建築は空間を、空間は景色を。
景色は体験と記憶を。建築に完成はあっても、空間に完成はありません。
空間が見せる景色は、人、時間、自然によって移ろい、決して完成することはないのに、一瞬一瞬の体験と記憶のなかで完成しています。