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建築家

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継目の家 愛知県

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作品詳細

2世帯住宅の棟続き増築。 玄関共有、階で世帯を分けて生活していた住宅に、2階世帯の専用玄関と手狭になっていた家事スペースを拡張しながら、それぞれの世帯に部屋を追加しました。既存の建物は和風の家でありながら増築部分はモダンな形を求められ、違う意匠を完全に分かれて見えないよう増築部分の壁が伸びてつながったように感じられないかと一部の壁を曲面にしています。建物の高さを低く設定していますが、既設建物の床の高さに合わせながら、屋根の高さを超えないように設計しています。道路側から見ると両世帯が共同で使うスペースを大きなミラーガラス張りにして外部を映り込ませ、壁を斜めに入り込ませて割れ目のように見えるようにしています。この部分が2つの世帯をつなぐ「継目」となっています。棟続きで囲まれた側は開放的な庭となっていて、大きな窓をつけて室内とつながるようにしています。玄関に入ると斜めに入り込んだガラス張りから外部空間が見え開放感のある空間が広がります。この開放感はストリップ階段と天井面が構造材表しになっていることも手助けしています。階段下は土間が入り込み自転車が置けるようにしています。玄関ホールを抜けると3枚の引き込み戸で仕切ることのできる共用リビングとなっています。この空間は戸を閉めて施錠することで2つの世帯を分けられるようにしながら吹き抜け空間でつなぎ、互いの存在を感じるようにしています。

増築部分
延床面積: 117.68㎡(35.6坪)
部屋数: 4 L
家族構成: 祖母、両親、夫婦、子4人
ロケーション: 郊外

髙橋 純也

Ju Design 建築設計室
愛知県
HP: https://www.judesign-archi.com/

家づくりは楽しいものであってもらいたい。未来を想像して家族にあったカタチを作り上げる夢の具現化です。理想を持った空間はきっと楽しい空間になります。
 「この場所で何をするか」、「そこに立って何を見るか」、「時間と共にどのように変化していくか」、「居場所はどこにあるか」 実際に理想はと聞かれると、大きさや部屋数、こんな雰囲気がということを思い浮かべる方が多いと感じます。居場所というのはなかなか考えるのが難しいことのようです。
その居場所づくりをすることが、僕が建築で大切にしている役割です。どのように生活が営まれるか、空間のつながり方やそこから見える姿をイメージしながらその中に居場所という付加価値を落とし込んでいきます。
家を建てることは人生の中で生活が大きく変わる分岐点です。楽しく生活するための居場所づくりのお手伝いが出来ると幸いです。

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