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一室の家 愛知県

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作品詳細

旧街道の柳街道から旗竿形状で接道する土地。この柳街道は道路拡幅の計画があり、前面の土地が削られて旗竿地だった土地は道路に面することになる場所でした。そのため、設計する際には場所の記憶を感じるものを作りたいという思いがありました。またご依頼頂く際に内部構成は2部屋とLDKで部屋はつながっていてもいいというビックワードを頂いたことで思いが飛躍していき、タイトルにある「一室の家」という構想が当初から作られました。
そこで提案させて頂いたのが屋根の形をどこでも共有する空間でした。LDKを中心に部屋を配置し、LDKが頂点となった屋根の形をどこからでも感じ取れる。外部は軒を感じ落ち着いた佇まいを持たせることを意識して設計していきました。 内部空間は中央が頂点となる天井をどこからでも感じとってもらいたいと壁は天井まで上げず、視線を遮りながら空間をつなぎ、中央にあるLDKに柱を落とさずに広い空間を作ろうと「かぶら束」を使い無柱空間を実現しました。  外観は場所の記憶と言っても昔ながらの和風の建物を作ることはせず、雰囲気を作ることを意識しました。実際にこの建物はガルバリウム鋼板の屋根にKMEWの「SOLIDO」と新しいものを採用していますが、軒の見え方と外壁の見え方をコントロールしたことでどこか和の雰囲気を感じて頂けると思います。

髙橋 純也

Ju Design 建築設計室
愛知県
HP: https://www.judesign-archi.com/

家づくりは楽しいものであってもらいたい。未来を想像して家族にあったカタチを作り上げる夢の具現化です。理想を持った空間はきっと楽しい空間になります。
 「この場所で何をするか」、「そこに立って何を見るか」、「時間と共にどのように変化していくか」、「居場所はどこにあるか」 実際に理想はと聞かれると、大きさや部屋数、こんな雰囲気がということを思い浮かべる方が多いと感じます。居場所というのはなかなか考えるのが難しいことのようです。
その居場所づくりをすることが、僕が建築で大切にしている役割です。どのように生活が営まれるか、空間のつながり方やそこから見える姿をイメージしながらその中に居場所という付加価値を落とし込んでいきます。
家を建てることは人生の中で生活が大きく変わる分岐点です。楽しく生活するための居場所づくりのお手伝いが出来ると幸いです。

 

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