ロケーション

作品No

家族構成

広さ

建築家

都道府県

浜松H邸

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作品詳細

「庭と一体化した家」というお題の住宅コンペでご採用いただいたプロジェクトです。敷地はかなり広さがありましたので平屋とし、それでも十分残る屋外スペースと、家の中心となるリビングとの関係性をいかに密なものにするかがこの計画のポイントでした。
具体的には、ある程度囲われた空間とする必要のある、水廻り関係、個室群、ガレージなどを3グループに分け分棟として敷地に配置し、その中央に大屋根を掛けて下をリビングとする構成です。それぞれの棟の外壁には木(杉羽目板)、土(レンガタイル)、鉄(ガルバリウム)を使用。その仕上げは外部からそのままリビング内部まで入り込んできますので、内外の連続感がより強調されます。更に平面形としては凹凸の多いアウトラインとなることから、囲われ感の強い中庭のような複数の外部スペースが生まれます。
それぞれの庭は、アウトサイドラウンジを設けた主庭、鑑賞するための和庭園、奥様のご趣味でもあるバラ園など、テーマを与えて設えています。これらの庭が年月を重ねるほどに緑の厚みを増し、落ち着いた奥深い佇まいになるに従い、更に魅力的な邸宅となることを期待しています。

遠藤 誠

遠藤誠建築設計事務所
東京都
https://www.m-endo.net/

「そこに在るべくして在るような建築」 を目指して設計したいと思っています。
建築を自己の表現媒体の作品とすること (他よりも抜きん出ることに主眼が置かれ、奇をてらうことを意識しているような…)への抵抗感から、そう思うようになりました。在るべくして在る姿=必然たるデザインとは、一見地味で目にとまりにくいものかもしれません。また、追及し極めるためには深い想像や多大な時間を要する、効率の悪いものとも思われるでしょう。しかしそういう姿勢から、時代の流れに迎合しない、長く、深く愛されるデザインは生まれると考えています。
建築にはまず使う人がいて、敷地があり、それをとり巻く自然環境、社会環境、経済環境などさまざまな条件があります。そこに在るべき建築の姿とは?それは建築家の頭の中にあるのではなく、すでに存在している。設計という作業はそれを探し出すことであると考えています。

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