作品詳細
人が集まる暖かく明るい家という要望を受け、日本の四季に適応する「階段の家」を計画。
階段形状により、夏は太陽光を遮り、南面下部の開口から北側上部へ勾配に沿って通風を確保し、温度と光を調節。冬は蹴込ガラスから太陽光を取り入れ、太陽熱と床暖房・薪ストーブの輻射熱で家全体を暖め、その蹴込ガラスから降り注ぐ太陽光はまるで木漏れ日のように温かい。 また空間構成としては、パブリックからプライベートへと緩やかに連続する。外部は、運動場というパブリックな空間から屋上階段テラスというパブリックな中間領域へつながり、内部は、南側の和室・リビングというプライベートな中間領域から北側の個室というプライベート空間へつながる。
施工者:株式会社 あおき
構造:木造
用途:専用住宅
階数:2階建て
延床面積:142.66㎡
吉本 英正 / 三宅 正浩
株式会社 y+M design office
兵庫県
http://ymdo.net/
instagram:https://instagram.com/ymdesignoffice?utm_medium=copy_link
建築デザインは、クライアントのライフスタイルに沿ったものでなければならないと考えます。現在の生活パターンや趣味趣向に至る細部まで聞き込み、クライアント自身がまだ気づいていない潜在的な要望を掘り起こし、提案の際に盛り込むように心がけています。
具体的には、家族と地域社会、家族と近隣の方々、家族と親類といった様々な形の「人と人のつながり」をどのようにして持続させるか、を考慮しそのための建築デザインとは何か、を常に考えています。
また、環境問題に対する認識が高まる中で、エアコン等の電気設備の一部は、もはや生活になくてはならないものとなっていることも事実です。それらをできるだけ使用することなくかつ快適に過ごすことができる空間(住宅)を創ることが必要だと考えます。