作品詳細
敷地は板橋区徳丸。
大工である夫と設計事務所を営む妻の夫婦の暮らしです。20坪を切る小さな敷地に建つ小さな住まいであるため、個室はつくらず、一つの大きな空間の中にぞれぞれの用途を配置しています。広さは面積ではなく感じ方。視線の伸びによる錯覚効果によって、広々と「感じる」住まいに仕上げています。
工事種別:新築工事
建築用途:専用住宅
家族構成:夫妻
主要構成:木造(在来軸組工法)
階数:地上2階
延床面積:74.66㎡(22.58坪)
施工:株式会社渡辺富工務店
竣工:2019年
写真:新澤一平
齋藤 文子
3110ARCHITECTS一級建築士事務所
東京都
http://www.3110architects.com
空間の質は、そこで時間を過ごす人の「心のありよう」に大きく影響を与えます。
整った空間プロポーションは安定感を、上質な素材は美意識を、季節や時の移ろいは豊かな生活リズムを与えてくれるものです。私たち110ARCHITECTSは「心が豊かになる空間」を提供したいと考えます。
建築設計とは、クライアントの夢や希望を建築用語に翻訳することです。その翻訳の過程は、より良い空間をデザインし、プロジェクトが滞りなく進むように指揮棒を振り、快適で安心、安全であるための技術的な検討を重ねるべきだと考えます。
私たちは、翻訳家であり、デザイナーであり、指揮者であり、技術者の集団であることを自覚し、クライアントの夢や希望に向きあいます。そして建築物はクライアントの財産であると共に風景の一部だと捉え、上質な建築を創り街並みに美しさを添えることが、私たち3110ARCHITECTSの役割であり、社会貢献につながると信じています。