作品詳細
築36年の個人住宅のリノベーションです。
子供が独立したため、老後の生活パターンにあわせてダイニングとキッチン、浴室廻りをリノベーション。
当時ではまだ珍しいRC造だった為、躯体を残して床・壁・天井を全て解体し一度スケルトン状態にしたうえで、仕上材だけでなく、レイアウトも大幅に変更しました。
また快適な住空間を実現する為、温水式床暖房を設置し、窓ガラスはシングルガラスから真空ガラス(複層ガラスの4倍の断熱性を持っています)に変更することで、特に冬場の寒さ対策を考慮しました。
<リノベーション内容>
1.ダイニングとして利用していた和室を洋室へ変更。
2.キッチンのレイアウトを動線を考慮し、全面的に変更。
3.以前からあったサニタリースペースをより効率よく使用できるようにキッチンのレイアウトと合わせて変更。
4.ダイニング・キッチンに温水式床暖房の設置。
5.小さかった浴槽を大きなサイズに変更し、手摺等を設置。これにあわせ、浴室スペースを拡大し、全面的にリニューアル。
6.浴室とつながる脱衣室は洗面化粧台、造作家具を新たに設置することで、今まで以上に広いスペースを確保。
7.外部に面する窓のガラスを1枚ガラスから真空ガラス(スペーシア)に交換。
今回、新たにダイニングに置かれたテーブルは、サイズがW2300×D850とビックサイズ。
通常、このサイズになると反りなどの問題が出るため集成材の上に突き板を貼った仕様で作られている場合が多いのですがこのテーブルはタモの無垢材(継ぎ接ぎ)で作られています。
製作協力は株式会社ドイモイコレクションズ。
またチェアーも別の家具会社となりますがナラの無垢材で作られています。
場所:愛知県尾張旭市
構造:RC造
用途:専用住宅
施工:有限会社ミノル綜建
竣工:2015年
岩瀬 行泰
岩瀬アトリエ建築設計事務所
埼玉県
HP:https://iwase-atelier.com/
本来、「建築」とは与えられた環境や敷地形状、クライアントの感性、ライフスタイルなどあらゆる要素の中から生まれてくるものであり、それゆえひとつとして同じスタイルの作品が存在するはずがないと考えます。「住宅」を例にした場合、そこに作り上げられる空間には快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中に取り入れ自然環境との共生をどう考えていくかをテーマに創りあげていきます。また、「アパートメント」や「オフィスビルディング」などの収益性を求められる場合には、優れたデザイン性により建物自体の資産価値を高め、高い収益性を長期にわたり安定して供給することを目的とし、作品を作り上げていきます。
「建築」にはそこに住まい生活する人の人生観を変えてしまうほどのエネルギーを持ちえると考えます。単なるモノづくりではなく、人と環境が調和し、時に風化しない普遍性を持ち、都市景観の創造に先導的な役割を果たす作品を一つ一つ丁寧に創りあげていく、「アトリエ」としての仕事にこだわり続けていきます。
私達は、皆様から設計料を頂いて設計活動を行います。「岩瀬アトリエ」では限られた予算の中で、より機能的で、かつ経済的な設計を行い、デザイン性のみならず使い勝手や品質等にこだわり、時間をかけた質の高い建築を目指しております。