作品詳細
都内における注文住宅の計画です。ご夫婦に子供1人のクライアントからは、小さくともそれぞれの居場所を確保して欲しい、居間は1階に設け閉じた部屋としないということが要望されました。限られた床面積を諸室で切り分けていくと、それぞれの場所は部屋として成立するのが難しい位の広さとなってしまいます。そこで、1階は外と内をつなぐようなしつらえとし、自由な土間空間と大窓を設け外側に広がる自然、光、ご近所さん、季節、天気などの周囲とつながり・広がりがもてるようにしました。
内部の部屋同士は建具で仕切るのは水回りのみとし、秘密基地ともいえるようなそれぞれの居場所がつながり、連続した構成としました。構造的には中野区の不燃化促進事業による助成金利用を前提にまだあまり施工事例のない、木造による耐火建築物としています。
写真:中村 絵

荻原 雅史
荻原雅史建築設計事務所
東京都
https://www.masashiogihara.com/
「遊び心がありたのしい家」をつくることが大切だと私たちは考えています。家は365日、何十年と長く過ごす場所ですので、どんなに高機能でもたのしいものでなければそこでの生活は苦痛でしかありません。人それぞれ趣味嗜好、価値観は多様化してきています。既成の概念を疑い、コミュニケーションを大切にしながらクライアントの個性に合わせ、その生活に喜びや誇りを生み出したいと考えています。
<プロフィール>
生年: 1978年
出身地:長野県
1978年 長野県生まれ
2002年 京都大学工学部建築学科卒業
2004年 京都大学大学院工学研究科建築学専攻修了
2004年-2008年 高松伸建築設計事務所勤務
2008年 荻原雅史建築設計事務所設立
2019年 グッドデザイン賞(にしき ひみつ基地ミュージアム)
2020年 妙高市テレワーク研修交流施設プロポーザル 最優秀
一級建築士事務所 東京都知事登録第55242号 / 東京都木造住宅耐震診断事務所
業務内容:建築設計・監理、家具・インテリアデザイン、不動産コンサルティング、その他デザインに係る業務全般