作品詳細
「家の中の縁側」
敷地は角地の建ち、南側道路敷地の反対には公園が立地しています。敷地隅切り部反対側には桜の木があり、春になると満開の桜が咲き誇ります。そういった周囲の環境に対し、リビング・ダイニングの配置された2階部分には角地の形状をなぞるように大きな開口部を穿ちました。
この開口部まわりには一続きの机コーナーをしつらえ、窓まわりの溜まりの空間としています。ぼんやり周囲の景色を眺めたり、家事をしたり、子どもの勉強をみたり…。この場は、外との連続を意識した縁側のような空間でもあり、内部での生活行為に伸びしろをつくる空間でもあります。
建築の仕様としては、外断熱通気工法、エコキュート採用によるオール電化、床暖房の採用等、環境やランニングコストにも意識を向けています。
写真:中村 絵
荻原 雅史
荻原雅史建築設計事務所
東京都
https://www.masashiogihara.com/
「遊び心がありたのしい家」をつくることが大切だと私たちは考えています。家は365日、何十年と長く過ごす場所ですので、どんなに高機能でもたのしいものでなければそこでの生活は苦痛でしかありません。人それぞれ趣味嗜好、価値観は多様化してきています。既成の概念を疑い、コミュニケーションを大切にしながらクライアントの個性に合わせ、その生活に喜びや誇りを生み出したいと考えています。