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建築家

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取材記事

土手町の家 埼玉県

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作品詳細

親世帯と子供世帯が一緒に住む2世帯住宅。
<敷地>
周辺環境としては、近くに駅や大きな公園、幼稚園・保育園や小学校などがあり、子育て世代としてはとても住みやすい環境といえる。
敷地は住宅街としては広めの土地である。
住宅街の為、周りの住宅との距離も近いが目立って背の高い建物は無く、南向きの敷地は日の光を取り込める場所となっている。
<設計コンセプト>
1階が親世帯、2階が子世帯の住居空間となっている。
この住宅の1つの特徴として、コの字型の中庭を設けており、中心にこの家のシンボルツリーとなるシマトネリコを植えた。
中庭を真ん中に設けることにより、2世帯の共有空間が生まれ、シンボルツリーを一緒に愛でることができる。
また、中庭を通し、距離感を持ちながらもお互いの生活をほどよく感じられる大事な空間として位置付けられている。
1階の親世帯住居は、フローリングや室内扉の色を濃い茶色とすることで、重厚感のある落ち着いた雰囲気となっている。
リビングでは天井の一部を構造の梁を見せることで空間にアクセントをもたせた。
中庭に面した大きな窓により、リビング、ダイニング、キッチンのどの場所にいてもシンボルツリーの緑を感じることができる。
2階の子世帯住居は、LDKに入って最初に目に付く天然木の天井。
木を貼ることで、木の温かみや落ち着きのある空間を演出している。
また、キッチンの壁からR(曲線)を描きながら天井へと続いていく貼り方もおもしろい空間となった。
そして、ダイニング・キッチンを通り、リビングへいくと、そこは天井高さ約4.4mの吹き抜けとなっており、上部の窓からの自然光も入り、明るく開放的な空間となっている。
外観は、1階部分がタイル貼りで2階部分はガルバリウム鋼板で構成されている。タイルの色を使い分け、ガルバリュウム鋼板は色と貼り方を変える事で、建物のデザインコンセプトを明確に表現している。

場所  :埼玉県
構造  :木造
用途  :専用住宅
竣工  :2019年
施工  :有限会社 千葉ハウジング
竣工写真:撮影/北嶋俊治

岩瀬 行泰

岩瀬アトリエ建築設計事務所
埼玉県
HP:https://iwase-atelier.com/

本来、「建築」とは与えられた環境や敷地形状、クライアントの感性、ライフスタイルなどあらゆる要素の中から生まれてくるものであり、それゆえひとつとして同じスタイルの作品が存在するはずがないと考えます。「住宅」を例にした場合、そこに作り上げられる空間には快適性はもちろんのこと、光や風をいかに空間の中に取り入れ自然環境との共生をどう考えていくかをテーマに創りあげていきます。また、「アパートメント」や「オフィスビルディング」などの収益性を求められる場合には、優れたデザイン性により建物自体の資産価値を高め、高い収益性を長期にわたり安定して供給することを目的とし、作品を作り上げていきます。
「建築」にはそこに住まい生活する人の人生観を変えてしまうほどのエネルギーを持ちえると考えます。単なるモノづくりではなく、人と環境が調和し、時に風化しない普遍性を持ち、都市景観の創造に先導的な役割を果たす作品を一つ一つ丁寧に創りあげていく、「アトリエ」としての仕事にこだわり続けていきます。
私達は、皆様から設計料を頂いて設計活動を行います。「岩瀬アトリエ」では限られた予算の中で、より機能的で、かつ経済的な設計を行い、デザイン性のみならず使い勝手や品質等にこだわり、時間をかけた質の高い建築を目指しております。

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