作品詳細
鎌倉特有の入り組んだ小道の一角に建つ住宅です。
路地がめぐり隣家との距離も近く建て込んではいますが、周囲の住宅地の緑に恵まれた環境です。
敷地面積30坪ほどの広さの中で、緑を楽しむ暮らしを送ることを大切に考えて設計しました。1階は庭と連続した個室と水まわりです。寝室や個室は広いウッドデッキで庭とつながり、ぽかぽかと陽が当たる縁側のようです。玄関までのアプローチには御影石を敷き下草を植え、緑豊かな路地を延長した雰囲気としました。 2階は家族が集まる明るいリビングで、薪ストーブも備えています。2階リビングは接地性が薄れますが、メリットもあります。一つは採光に優れ明るい環境を得られること。特に建て込んだ環境では有効な手法です。また、屋根を天井の形なりに高くできること。この家では勾配天井が「く」の字型の平面とともに変化し、空間にアクセントを与えています。そして、2階からも緑を楽しめるように、お向かいの緑を借景として取り込む窓を設けました。
所在地:神奈川県
延床面積:104.51㎡/31.6坪
ロケーション:住宅地
村田 淳
村田淳建築研究室
神奈川県
HP:https://murata-archi.com
住まいとは 心地よくすごせる場所であることが大切です。
室内が気持ちよく外の風景とつながることや機能的で配慮の行き届いた設計はもちろんのこと、
快適で永く住むことのできる住宅を目指しています。