作品詳細
落ち着いた住宅街に建つ、RC造平屋の住まい。
屋根全面を緑豊かな屋上庭園としています。 設計は、思い出のある柿の木を残すところから始まりました。幸いにして残すように庭を計画でき、今でもたくさんの実をつけています。大谷石を敷いた玄関からは2つの庭に直接出られます。ひとつ目は、地上の庭。既存の樹木を中心に構成した落ち着いた雰囲気の庭です。
ふたつ目は、階段を上がって屋上庭園。木漏れ日、色とりどりの花、鳥が集い蝶が舞う楽園のような場所です。緑を楽しめるのは当然ですが、豊かな環境形成に貢献し、建物への熱負荷を軽減してエコロジーにも寄与します。
玄関は2つの庭にアクセスできる園芸作業の拠点なので、広めにして土間と一体に使えるようしています。 リビングはL型に庭を囲み、大きな窓で庭と視覚的につながります。風景をきれいに楽しめるように庭まわりの壁を少なくしたり、一部に換気用の簾戸を組み込むなど、構造計画や窓のデザインにも工夫をしています。
所在地:東京都
延床面積:131.26㎡/39.7坪
ロケーション:住宅地
村田 淳
村田淳建築研究室
神奈川県
HP:https://murata-archi.com
住まいとは 心地よくすごせる場所であることが大切です。
室内が気持ちよく外の風景とつながることや機能的で配慮の行き届いた設計はもちろんのこと、
快適で永く住むことのできる住宅を目指しています。