作品詳細
独立した2つの家(姉の家、弟の家)を、中庭を共有するようにつくりました。
この2つの家では、単なる外部空間ではなく室内のような場所(半屋外空間)をつくることで、内と外のつながりをより豊かにしようと試みています。外で寛いで過ごせる場所があることは、実はとても贅沢なことではないでしょうか。また、屋根集熱式パッシブソーラーシステム「そよ風」を搭載しています。道路側に建つ「姉の家」はカツラの木の横から玄関にアプローチします。落ち着いた雰囲気のリビングからは中庭が見え、既存の金木犀が芳香を室内に届けます。
2階は折り紙のような天井の和室からカバードデッキに出られ、離れの彫金室へとつながります。カバードデッキはほどよく囲まれ、正面にヤマボウシやサルスベリ、ジューンベリー等を植えた中庭が見え、室内の延長として寛いで過ごせる場所です。奥に建つ「弟の家」は玄関前でヒメシャラが迎えます。リビングからはアオダモが正面に見え、和室はコーナーを大きく開くことで中庭につながり、半屋外空間の心地よさを感じられます。
所在地:埼玉県
延床面積:139.94㎡・142.9㎡/42.3坪・43.2坪
ロケーション:住宅地
村田 淳
村田淳建築研究室
神奈川県
HP:https://murata-archi.com
住まいとは 心地よくすごせる場所であることが大切です。
室内が気持ちよく外の風景とつながることや機能的で配慮の行き届いた設計はもちろんのこと、
快適で永く住むことのできる住宅を目指しています。