ロケーション

作品No

家族構成

広さ

建築家

都道府県

ST-H 宮崎県

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作品詳細

土地を新たに求めて家を建てる場合、どのような場所を選択するのか、大切なことです。選んだ敷地内でのプランの考え方は幾通りもあります。敷地内のどこに建物を建て、玄関までのアプローチ、駐車場、駐輪場、植栽スペース、家庭菜園をどのように計画するのかは、考えれば考える程に案は出てきます。しかし、一端土地を選んでしまうと、前面道路の巾、接道長さ、隣地の建物の位置・形状、植栽、近隣周辺の自然環境、買い物・文化・医療施設、公共交通機関などは、おのずと決まっています。土地選びは、新築後の生活に大きな影響となります、当然といえば当然なことです。
SE邸の建築主は、土地を宮崎市内でも、最も人気のある場所を選ばれました。近くの広々とした公園内には、劇場・図書館・美術館があり、買い物、医療施設、素敵なレストランといった日常生活に欠かせない施設にも恵まれ、なおかつ前面道路は、巾6mの住宅地内の生活道路という恵まれた環境です。
人気の場所だけに、広い土地の入手は難しく、敷地面積は50坪弱です。北側に前面道路、南側は2階建の住宅が敷地境界線近くまで迫っており.東側は南隣の進入路、西側も2階建住宅が境界ぎりぎりに建っています。
基本計画にあたり、今後の生活をどのように考えるのかと打合せを進めました。建築主は学校の教員をされており、お休みの時には、仲間との勉強会、テニス等で汗を流される生活とのこと。現在は、体調も万全であり、体の不自由はもちろんない、しかし、誰しも年を重ねることになり体力は徐々に落ちていくものです。
計画当初は、1階部分での日常生活を前提に検討しましたが、来客時の駐車スペース、若干ですが、家庭菜園等の確保、そして何より、南側隣地の2階建住宅による日陰の影響を考慮すると、日常生活を2階で行うことの方が望ましいということになりました。現在、一生を自宅で過ごすのではなく、介護が必要になった時には、専門の方と設備の整った施設にお世話になる時代になっています、これからますます、福祉と医療を合わせた充実した施設が整備されるとの判断により、日常生活を1階ではなく、全て2階で行うこととし、合わせて南からの太陽の光、そして季節おりおりの風の導入等も考慮した計画としました。
計画内容は、1階の一部をピロティーとし、駐車、そして玄関へのアプローチとする。そのことにより、雨の日でも濡れることなく、車と室内との行き来ができる。またピロティーから利用できる外部物置を設け、外で使用する諸々の収納と兼用することにしました。
玄関には隣接して玄関物置が設けてあり、スポーツ用品、雨具等の収納スペースとなっています。玄関から玄関ホールに一段(20cm)上がることになりますが、この上がりかまち部分には引き込み建具が設置してあります。ホールは階段を通じて2階と一体となっているため、この建具の利用は冬場大変有効となります。ホール東側には週末の友人との語らいの場であり、兄弟友人たちのお泊まりの場所となる部屋があります。
2階にあがると、そこは、食堂、台所、書斎が一体となった場所です。中央に対面式の流し台、隣接して食事用のテーブルが作り付けてあります。流し背面には、カウンター収納と吊戸収納、流し南側の窓際には、書斎カウンターがあり、両サイドには本棚収納があります。
流し上部には、自然光を取り入れるためのトップライト、そして夏場の熱気対策としての換気のための越屋根が設置してあります。
2階東側は畳が敷き詰められており、寝室として使われます。台所西側には洗面・クローゼット・脱衣室・浴室、そして南西角には洗濯干場を室内として設置しています。洗濯干場には、西・南・東側に通風窓(ルーバー窓)を設け、トップライトと合わせ、太陽光と風を取り入れています。
計画にあたって、常々、選ばれた敷地内にて、いかに日常生活をデザインできるかを考え、生活の利便性と、インテリアとしての快適さを追求しています。そして町並みにいかにとけ込んだ建物となれるのか考えています。

柴 睦巳

柴設計
宮崎県
HP: https://sites.google.com/view/architect-shiba/

宮崎県内を中心に自然乾燥木材を使った住まいを建築主ご家族と一緒に作っています。

 

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